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花火というと個人的には地元の天神祭の船渡御の花火を思い出すのですが、こういう青春の体験はなかったなと(苦笑) ただ、高校の最後の花火は確かに記憶が鮮明で、もしかしたらこういうことになってたかも知れないと思ってしまう作品です。
です。高校最後の夏に花火を観ようと集まる男女。 そこには、男女間の恋愛の諸々があり… ある時期の独特の空気も感じられます。 同じ題材で書いてもこの作家さんのようになかなか書けないと思います。 短編ですがじっくり読んで欲しいです。
花火が上がる音に混じり 人々がそれぞれに それぞれの夏を惜しむ音。 喧騒の中、駆け抜ける風、熱、 そして胸の鼓動。 高校生活最後の花火大会の夜 幼馴染みとの微妙な距離が じれったくも… その頬が、繋がれた指先が、 熱く感じるのは 花火のせいだけだろうか? ふとした時に吹き抜ける 夏の夜風のように 爽やかさとほんの少しの切なさを 直に感じるほどの描写と共に 是非、堪能ください。 お薦めします。