上等!舞姫闘争!!
母はそんな父を一生懸命サポートしていたが、父の苛立ちは募るばかり。


私はと言うと、学業の面でも運動神経の面でも優れていたので、父から言い渡された自分の分と兄から押し付けたれた兄の分の2つの仕事をこなしていた。


兄の分も押し付けられているのに、私は文句も言わずこなしていた。


しかし、兄はそんな私の苦労も知らず、いや、知ろうともせず、私がやった仕事を自分がやったと言わんばかりに父に提出していた。


それでも、我慢出来ていたのは大好きな母が笑って褒めて、励ましてくれたから。


でも、この時から私の堪忍袋の緒が切れるカウントダウンは始まっていた。
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