【短編】小さな恋物語
「あれ?もしかして南さん…?俺目悪くてさ。てか南さん、だよね…?」
目悪いんですか。
だからさっきから睨まれてたわけですか。
眼鏡かコンタクトしようよ、お兄さん。
てか……
「誰……です、か?」
何で君は私の名前知ってるの。
何で君は私の席に座ってるの。
ストーカーですか?
ストーカーは立派な犯罪ですよ。
てか無駄に綺麗な顔してませんか?
ちょっとだけ、ほんのちょっとだけドキドキしてます私。
いつもの癖で心の中で相手に突っ込んでると、遠くから聞きなれた音が聞こえ始めた。
「え!?やばっ!!部活始まっちゃったし!!!」