【短編】小さな恋物語
南は同じクラスの友達。
同じクラスの黒縁眼鏡をかけた『真面目君』と付き合ってる。
でも南がいうには、ただの真面目君じゃないらしい。私にはよくわからんが。
でも黒縁眼鏡フェチの私は、実は言うと、好きとかではないが話してみたいなとは思っていた。
眼鏡は最高ですよ。特に黒縁。赤も良いけどやっぱり黒縁。黒縁眼鏡をかけた人が通りすぎたら、絶対振り返ります。でも出来れば、授業中だけとかの方が嬉しいです。そこ萌えポイントです。
あ、言っておくけどオタクではありません私。
「惟子」
「あ、ツンデレなっちゃん」
「は?何それ。それより今日も図書室?今、クラスの人とカラオケ行かないかって話出てるんだけど……」
「パス」
「そっか。今日もあの人見てくの…?」
「う−ん……そうだね」
「話しかければ良いのに」
「見てるだけで幸せってやつですよ」
「複雑な乙女心だねぇ……とりあえず私はカラオケ行ってくるよ」
「行ってらっしゃい−」