【短編】小さな恋物語
真面目君だし、と答えようとした。
でもいきなりその少年は机の中から眼鏡ケースを取り出して。
中には黒い、隣の席だった……名前忘れたけど。でも確かに真面目君と同じ眼鏡。友達の惟子が眼鏡フェチだから知ってる。いつも、真面目君は実はイケメンなんじゃないかって聞かされてたもん。
そして
「真面目君でごめんね…?」
と眼鏡をかけながら、ペ●ちゃんみたいに舌を出して言った。
聞かれてた……