溶ける部屋
☆☆☆
みんなでそろっての食卓は、いままでで一番賑やかなものになった。
伶香が丹精込めて作ってくれたステーキを、男性陣はペロリと平らげてしまった。
あたしも頑張って食べたのだけれど、さすがに半分くらい残すことになってしまった。
「ふー! もうお腹一杯!」
そう言う伶香のお皿にも、まだまだステーキが残っている。
「サンキュな、伶香」
弘明が満足そうな表情でそう言った。
「ううん。あたしがこの建物の中でできるのって、このくらいだから」
そう言いながらも伶香は嬉しそうだ。
「じゃぁ、そろそろ行くか」
そう言ったのは健だった。
その言葉にみんなの空気が変わる。
和やかだった雰囲気は一瞬にして張りつめる。
「1人10分。まずは誰が入る?」
弘明にそう言われて、あたしたちは目を見交わせた。
そう言えば部屋に入る順番までは決めていなかった。
みんなでそろっての食卓は、いままでで一番賑やかなものになった。
伶香が丹精込めて作ってくれたステーキを、男性陣はペロリと平らげてしまった。
あたしも頑張って食べたのだけれど、さすがに半分くらい残すことになってしまった。
「ふー! もうお腹一杯!」
そう言う伶香のお皿にも、まだまだステーキが残っている。
「サンキュな、伶香」
弘明が満足そうな表情でそう言った。
「ううん。あたしがこの建物の中でできるのって、このくらいだから」
そう言いながらも伶香は嬉しそうだ。
「じゃぁ、そろそろ行くか」
そう言ったのは健だった。
その言葉にみんなの空気が変わる。
和やかだった雰囲気は一瞬にして張りつめる。
「1人10分。まずは誰が入る?」
弘明にそう言われて、あたしたちは目を見交わせた。
そう言えば部屋に入る順番までは決めていなかった。