溶ける部屋
☆☆☆
次の日の朝、あたしは健に体を揺さぶられて目を覚ました。
「え? あれ、健……?」
目を開けてすぐに健の顔があり、混乱してしまうあたし。
「よく寝てたな」
健はすでに制服姿に着替えている。
「え? 今何時? って、時計ないんだっけ」
上半身を起こして窓の外を見ると、随分明るくなっている。
「もう朝飯の準備ができてるぞ」
「うそ!?」
思ったよりも随分と眠ってしまったようで、あたしは慌ててベッドから下りた。
「ごめんね、あたし朝ご飯何も手伝ってない!」
「ん? そんなのいいって。今まで気を張ってた分、疲れたんだろ?」
「そうかもしれないけど……」
そんなのあたしだけじゃないはずだ。
そう思うとやっぱり申し訳なかった。
「気にするなって。それに俺は明日花の寝顔を見られてラッキーだったしな」
健がそう言うので、あたしはカッと顔が熱くなるのを感じた。
きっと、真っ赤になっているだろう。
「着替えるんだから、出てってよ!」
あたしは健を乱暴に部屋から外へ出すと、音を立ててドアを閉めたのだった。
次の日の朝、あたしは健に体を揺さぶられて目を覚ました。
「え? あれ、健……?」
目を開けてすぐに健の顔があり、混乱してしまうあたし。
「よく寝てたな」
健はすでに制服姿に着替えている。
「え? 今何時? って、時計ないんだっけ」
上半身を起こして窓の外を見ると、随分明るくなっている。
「もう朝飯の準備ができてるぞ」
「うそ!?」
思ったよりも随分と眠ってしまったようで、あたしは慌ててベッドから下りた。
「ごめんね、あたし朝ご飯何も手伝ってない!」
「ん? そんなのいいって。今まで気を張ってた分、疲れたんだろ?」
「そうかもしれないけど……」
そんなのあたしだけじゃないはずだ。
そう思うとやっぱり申し訳なかった。
「気にするなって。それに俺は明日花の寝顔を見られてラッキーだったしな」
健がそう言うので、あたしはカッと顔が熱くなるのを感じた。
きっと、真っ赤になっているだろう。
「着替えるんだから、出てってよ!」
あたしは健を乱暴に部屋から外へ出すと、音を立ててドアを閉めたのだった。