溶ける部屋
☆☆☆
伶香の不安が的中したのはそれから2分後の事だった。
だいたい5分が経過した所であたしたちは弘明に声をかけた。
しかし、中から反応がなかったのだ。
「弘明、どうしたの!?」
伶香が何度もドアをノックして声を上げる。
それでも弘明からの返事はなかった。
「仕方がない、無理やり連れ出すしかないな」
健はそう言い、伶香をドアの前から移動させた。
ドアを開けるためにノブに手をかける。
が、すぐに健は眉間にシワを寄せた。
「どうしたの!?」
伶香が聞く。
「ドアが開かない」
「開かないって、そんなハズないじゃん!」
伶香が叫ぶようにそう言った。
「だよね。ドアに鍵はなかったよね?」
あたしは郁美に聞いた。
郁美は「そうだね。なかったと思う」と、頷いた。
「それなら、きっと弘明がドアにもたれかかってるんだな」
健はそう言い、ドアを力付くで開けようとする。
少しだけ隙間が開いたものの、動かない。
伶香がその隙間から中の様子を確認するが、弘明の姿を見つける事はできなかったようだ。
「弘明、ドアの前にいるの!?」
伶香が声をかける。
しかし、返事はなかった。
伶香の不安が的中したのはそれから2分後の事だった。
だいたい5分が経過した所であたしたちは弘明に声をかけた。
しかし、中から反応がなかったのだ。
「弘明、どうしたの!?」
伶香が何度もドアをノックして声を上げる。
それでも弘明からの返事はなかった。
「仕方がない、無理やり連れ出すしかないな」
健はそう言い、伶香をドアの前から移動させた。
ドアを開けるためにノブに手をかける。
が、すぐに健は眉間にシワを寄せた。
「どうしたの!?」
伶香が聞く。
「ドアが開かない」
「開かないって、そんなハズないじゃん!」
伶香が叫ぶようにそう言った。
「だよね。ドアに鍵はなかったよね?」
あたしは郁美に聞いた。
郁美は「そうだね。なかったと思う」と、頷いた。
「それなら、きっと弘明がドアにもたれかかってるんだな」
健はそう言い、ドアを力付くで開けようとする。
少しだけ隙間が開いたものの、動かない。
伶香がその隙間から中の様子を確認するが、弘明の姿を見つける事はできなかったようだ。
「弘明、ドアの前にいるの!?」
伶香が声をかける。
しかし、返事はなかった。