溶ける部屋
☆☆☆
翌日。
目が覚めると見知らぬ部屋にいてあたしはハッと息を飲んで飛び起きた。
眩しいくらいに白い部屋。
統一感のある家具を見て昨日の出来事を思い出した。
そうだ、あたしは昨日なぜだか森の中で目が覚めたんだっけ。
知らない人たちもいて、自己紹介をして、ご飯を食べて。
今日は森から出る日だ。
あたしはそこまで思い出してようやくクローゼットに手をかけた。
ハンガーには昨日来ていた自分の制服がある。
この部屋にあったパジャマを勝手に借りたから、出る時には洗濯くらいしてから出なきゃいけないな。
そんな事を考えて、脱いだパジャマを片手に部屋を出た。
リビングダイニングへ向かうと、そこには健の姿があった。
健はこちらに背中を向けて座っている。
「おはよう」
「あぁ、おはよう」
振り向くとその顔には無精ひげが生えていて、思わず笑ってしまった。
「なにがおかしいんだよ?」
「ひげ、生えてる」
そう言って笑うと健は自分の顎をさすった。
まるでオッサンみたいな姿だ。
翌日。
目が覚めると見知らぬ部屋にいてあたしはハッと息を飲んで飛び起きた。
眩しいくらいに白い部屋。
統一感のある家具を見て昨日の出来事を思い出した。
そうだ、あたしは昨日なぜだか森の中で目が覚めたんだっけ。
知らない人たちもいて、自己紹介をして、ご飯を食べて。
今日は森から出る日だ。
あたしはそこまで思い出してようやくクローゼットに手をかけた。
ハンガーには昨日来ていた自分の制服がある。
この部屋にあったパジャマを勝手に借りたから、出る時には洗濯くらいしてから出なきゃいけないな。
そんな事を考えて、脱いだパジャマを片手に部屋を出た。
リビングダイニングへ向かうと、そこには健の姿があった。
健はこちらに背中を向けて座っている。
「おはよう」
「あぁ、おはよう」
振り向くとその顔には無精ひげが生えていて、思わず笑ってしまった。
「なにがおかしいんだよ?」
「ひげ、生えてる」
そう言って笑うと健は自分の顎をさすった。
まるでオッサンみたいな姿だ。