溶ける部屋
学校が終わったのか、画面の中では次々と生徒たちが校門を出て来る。
沢山の生徒たちと荒い画像で、誰が誰だかわからない。
生徒たちの波が一旦収まった時、1人の女の子が校門から姿を現した。
「あっ!!!」
その姿にあたしは思わず声を上げていた。
髪を耳にかける仕草をする少女。
画像が荒くても、それがマミちゃんであることがすぐにわかった。
「あれがマミちゃん?」
伶香が聞く。
「そうだよ」
あたしはそう返事をした。
マミちゃんは校門を出て右へ曲がった。
あの公園がある方向だ。
しかしその時だった、マミちゃんの後ろから走って来た男の子がマミちゃんのランドセルを後ろへと引っ張り、マミちゃんはその場に尻餅をついてしまったのだ。
「これ、弘明じゃん」
伶香が言う。
弘明は無言のまま、画面を見ていた。
沢山の生徒たちと荒い画像で、誰が誰だかわからない。
生徒たちの波が一旦収まった時、1人の女の子が校門から姿を現した。
「あっ!!!」
その姿にあたしは思わず声を上げていた。
髪を耳にかける仕草をする少女。
画像が荒くても、それがマミちゃんであることがすぐにわかった。
「あれがマミちゃん?」
伶香が聞く。
「そうだよ」
あたしはそう返事をした。
マミちゃんは校門を出て右へ曲がった。
あの公園がある方向だ。
しかしその時だった、マミちゃんの後ろから走って来た男の子がマミちゃんのランドセルを後ろへと引っ張り、マミちゃんはその場に尻餅をついてしまったのだ。
「これ、弘明じゃん」
伶香が言う。
弘明は無言のまま、画面を見ていた。