溶ける部屋
「だけど、今日は何月何日なんだろうな?」
トシの質問にみんなが黙り込んだ。
今日が何月何日なのか、それはわからないのだ。
自分がいつどうやってここにきたのか、全く思い出せない。
「季節はまだ夏だから、夏休み中なんじゃないか?」
そう言ったのは弘明だった。
森の中は涼しいけれど、セミの鳴き声は聞こえているし、きっとそうなんだろう。
8月17日以降の夏休みだ。
「夏休み中ってことはさ……」
トシがそう言ったとき、一番前を歩いていた健が急に立ち止まった。
狭い小道、1人が立ち止まると必然的に全員が立ち止まる事になった。
「どうしたの?」
そう聞きながら、健の横から前方を見る。
そこには小道を塞ぐように大きな沼があったのだ。
それを見た瞬間、あたしは息を飲んだ。
「深さを調べてみよう」
健がそう言い、木の枝を一本折ると沼の中へと差し込んだ。
1メートルほどある木の枝はズブズブと沼に沈んでいく。
「相当深いな」
健がそう言い、枝を引き抜いた。
トシの質問にみんなが黙り込んだ。
今日が何月何日なのか、それはわからないのだ。
自分がいつどうやってここにきたのか、全く思い出せない。
「季節はまだ夏だから、夏休み中なんじゃないか?」
そう言ったのは弘明だった。
森の中は涼しいけれど、セミの鳴き声は聞こえているし、きっとそうなんだろう。
8月17日以降の夏休みだ。
「夏休み中ってことはさ……」
トシがそう言ったとき、一番前を歩いていた健が急に立ち止まった。
狭い小道、1人が立ち止まると必然的に全員が立ち止まる事になった。
「どうしたの?」
そう聞きながら、健の横から前方を見る。
そこには小道を塞ぐように大きな沼があったのだ。
それを見た瞬間、あたしは息を飲んだ。
「深さを調べてみよう」
健がそう言い、木の枝を一本折ると沼の中へと差し込んだ。
1メートルほどある木の枝はズブズブと沼に沈んでいく。
「相当深いな」
健がそう言い、枝を引き抜いた。