溶ける部屋
憧れ
郁美と一緒の部屋を使う事になったあたしは、妙に緊張していた。
お風呂から上がって髪の毛を乾かしながら、最近の郁美の態度を思い出す。
よそよそしいと言うか、意識的に無視をされているような感覚。
でも、同じ部屋に2人なら無視することもできないだろう。
なにかあったのか、理由を聞くなら今日がチャンスだった。
髪をかわかしたあたしは郁美の部屋へ向かった。
ノックをして中へ入る。
まだ早い時間だというのに電気は消されていて、郁美の呼吸だけが聞こえて来た。
「郁美、もう寝たの?」
そう声をかけても返事はなかった。
だけど、部屋に漂っている雰囲気から郁美はまだ起きていると言う事がわかった。
あたしと会話をしたくないから、寝たふりをしているのかもしれない。
あたしは暗がりの中ベッドへと進み、そっと入り込んだ。
郁美の体が少しだけ横へずれる。
やっぱり、まだ起きているようだ。
「ねぇ郁美、どうしたの?」
小さな声でそう聞く。
しかし、郁美は答えない。
「まだ起きてるんでしょ?」
そう聞くと、郁美は大きく息を吐き出した。
お風呂から上がって髪の毛を乾かしながら、最近の郁美の態度を思い出す。
よそよそしいと言うか、意識的に無視をされているような感覚。
でも、同じ部屋に2人なら無視することもできないだろう。
なにかあったのか、理由を聞くなら今日がチャンスだった。
髪をかわかしたあたしは郁美の部屋へ向かった。
ノックをして中へ入る。
まだ早い時間だというのに電気は消されていて、郁美の呼吸だけが聞こえて来た。
「郁美、もう寝たの?」
そう声をかけても返事はなかった。
だけど、部屋に漂っている雰囲気から郁美はまだ起きていると言う事がわかった。
あたしと会話をしたくないから、寝たふりをしているのかもしれない。
あたしは暗がりの中ベッドへと進み、そっと入り込んだ。
郁美の体が少しだけ横へずれる。
やっぱり、まだ起きているようだ。
「ねぇ郁美、どうしたの?」
小さな声でそう聞く。
しかし、郁美は答えない。
「まだ起きてるんでしょ?」
そう聞くと、郁美は大きく息を吐き出した。