溶ける部屋
☆☆☆
それからあたしたちは朝ご飯なのか昼ご飯なのか晩ご飯なのかもわからないご飯を食べて、お風呂に入った。
しかし、トシが死んだ場面を見られていたと思うと、お風呂に入っていても落ち着かなくて早々に出てきてしまった。
「なんかね、落ち着かないね」
その思いは伶香も同じだったようで、シャワーだけで終わらせていた。
「どこにカメラがあるのかわからないもんね」
あたしはそう返事をして、椅子に座った。
みんなまだ広間にいた。
何時かわからないけれど外は暗くなっていて、そろそろ寝る時間かもしれないと思う。
だけど、今日はさすがに眠くならないのか、椅子に座ったままダラダラと時間だけが過ぎていく。
時々会話をするものの、みんな重苦しい空気のままだ。
「郁美、部屋に行く?」
郁美にそう聞いてみても郁美は左右に首をふるだけだった。
「せっかくみんなここにいるんだし、もう一度共通点でも探してみる?」
そう切り出したのは伶香だった。
弘明がチラリと郁美を見る。
郁美はなにも反応を示さなかった。
それからあたしたちは朝ご飯なのか昼ご飯なのか晩ご飯なのかもわからないご飯を食べて、お風呂に入った。
しかし、トシが死んだ場面を見られていたと思うと、お風呂に入っていても落ち着かなくて早々に出てきてしまった。
「なんかね、落ち着かないね」
その思いは伶香も同じだったようで、シャワーだけで終わらせていた。
「どこにカメラがあるのかわからないもんね」
あたしはそう返事をして、椅子に座った。
みんなまだ広間にいた。
何時かわからないけれど外は暗くなっていて、そろそろ寝る時間かもしれないと思う。
だけど、今日はさすがに眠くならないのか、椅子に座ったままダラダラと時間だけが過ぎていく。
時々会話をするものの、みんな重苦しい空気のままだ。
「郁美、部屋に行く?」
郁美にそう聞いてみても郁美は左右に首をふるだけだった。
「せっかくみんなここにいるんだし、もう一度共通点でも探してみる?」
そう切り出したのは伶香だった。
弘明がチラリと郁美を見る。
郁美はなにも反応を示さなかった。