桜の花束
私は華野 桜。中学2年生で、ここ、白石学園に転校してきた。
ちょうど、一学期の春からだったからあんまり転校生らしくはなかったけど……
5月の半ばの今でも溶け込むのは難しい。
まあ今は、ぼっち状態です……
前髪ぱっつんの眼鏡。一応髪は適当に横で縛ってはいる
が、いわゆる真面目ちゃんにしか見えないと思う。
勉強はしなくても分かる。昔からそういう体質だから。
だから、授業なんてどうでもいい。
キーンコーンカーンコーン
いつの間にか授業が終わり、昼食時間が来た。
「一緒に食べよー!」 「そのおかずちょうだーい!」
頭では浮かぶけど、口には出せない。
私は制服のスカートをギュッと握りながら、いつものように屋上へ向かった。
平凡でつまらなかった日々が、今日で終わりだとは、
私は今気づかない。
ちょうど、一学期の春からだったからあんまり転校生らしくはなかったけど……
5月の半ばの今でも溶け込むのは難しい。
まあ今は、ぼっち状態です……
前髪ぱっつんの眼鏡。一応髪は適当に横で縛ってはいる
が、いわゆる真面目ちゃんにしか見えないと思う。
勉強はしなくても分かる。昔からそういう体質だから。
だから、授業なんてどうでもいい。
キーンコーンカーンコーン
いつの間にか授業が終わり、昼食時間が来た。
「一緒に食べよー!」 「そのおかずちょうだーい!」
頭では浮かぶけど、口には出せない。
私は制服のスカートをギュッと握りながら、いつものように屋上へ向かった。
平凡でつまらなかった日々が、今日で終わりだとは、
私は今気づかない。