青蝶を包む朱い羽


「どうしたの?そんなに顔を青くさせて」

「姉さんはどこにいる。」

「な、なによ!あんたの姉は私だけ!
それに、そこにいる莉月の女は
わたしなのよ!あいつは私の代わりに
すぎないんだから!」


   バキッ!


ふざけんなよ・・・
これだから女なんて嫌いなんだよ・・・
あいつの代わりだ?


「真白の代わりなんざいねぇんだよ!
ふざけたことぬかすな・・・
俺の女は真白だけだ!
答えろ、真白はどこだ」


「ヒッ!み、御坂・・・の所に」


御坂だと?俺らの傘下の1つだった
はずだ。
そんなところが何故、真白を?


「おい、姉さんは無事何だろうな」

「し、知らないわよ。でも、早くしたほうがいいんじゃない?
じゃないと、あの女死ぬわね」


気味の悪い笑い方で女は
笑っていた。


「御坂を呼びつけろ、翠、てめぇの
家も呼んでくれ」

「いいが、葉桜はどうする?」


「もう伝わってますよ。
狭間組から」


狭間までも動いているのか・・・
そりゃあそうか、あいつは
俺たちにとっての希望だ・・・


 
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