天国の不動産



僕の人生、短かったはずなのに、出会った人、関わってくれた人はこんなにもたくさんいたことを思い知らされる。




自ら人を遠ざけていた。



一人でいることを好んでいた。




どんなに大人になったって一人で生きられるはずはないのに。





その日は高校最後の担任の先生から、僕の記憶は消えた。




その次は中学の時初めて付き合った彼女から、僕の記憶は消えた。




更に2年が過ぎ、3年が過ぎ、4年が過ぎた。




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