チャリパイ10~産業スパイにご用心~

金魚すくい一筋四十数年の金造は、煙草の煙をゆっくり吸い込みながら、思案にくれていた。


(あの娘…あの4匹の巨大な金魚をすくい上げるなどと言っておる…
見たところ、確かに腕前は大したものだが、それだけではあの金魚をすくう事は出来まい。
儂が四十年以上の経験で見聞きした中でも、あれをすくう方法など…)




そして、さらに思案する






(ただひとつだけあるとすれば…



いや、それは有るまい…あれは“伝説”の夢物語じゃからな……)


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