先生、あのね
1日常
私、澤口一花は、全国に有名な大学受験予備校に通う19歳。

二度目の大学受験に向けて勉強、勉強、の毎日だ。


そんな毎日には楽しみがある。


それは、英語の久方先生!

27歳という若さと、わかりやすく定評のある授業で人気はバツグン。



「先生、おはようございます」

「おー、おはよう。澤口はいつも前の席に座って関心関心」


座席は自由席。

早く座った順で、席は毎回変わる。

たいてい、後列や2列目から座っていく人が多く、1番前の席に座りたい私にとっては好都合だ。

だって、先生の近くにいられるから。


とはいっても、授業についていくのがいっぱいいっぱいで、
先生を見つめている暇なんてないけどね。


そう、私は久方先生に恋をしているのだ。
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