君のコト

第1章

印象

こんにちわ。私、渡辺綾(ﾜﾀﾅﾍﾞｱﾔ)。

顔は人並み、頭はちょっと馬鹿、運動はまぁまぁ出来るほう。

とまぁ極普通の中学生です。

髪の毛は大体背中の真ん中くらい。

髪の毛はほとんど結ばないでそのまま学校に行きます。


最近中学生になったばかりで(5月の中旬)わからないことが多々あるんだ。

私があいつを好きになりはじめたのは、中学校に入って数日後の時…。



｢おはよっ！｣

元気に挨拶してきたのは友達の長谷川凛(ﾊｾｶﾞﾜﾘﾝ)。

凛は入学式の日にこの学校に転校してきた私に声をかけてくれた優しい女の子だった。

凛は私と同じくらいの長さの髪の毛で大体の日は、頭の高い位置でポニーテールにして結んでいる。

だけど今日はポニーテールではなく、おだんごになっていた。

｢おはよう。元気だねー｣

私が聞くと目をキラキラさせて見てくる。

｢やっぱり！？結城君に『元気だね』とか言われたいから、いつもよりテンション上げてみてるの！！｣

凄く嬉しそうな顔で凛は言う。