memory〜紅い蝶と私の記憶〜
「…っあ!いいこと思いついた!」


ニヤリと妖しい笑みを浮かべると、美鈴ちゃんは幹部室の外へと出ていってしまった。


美鈴ちゃんは数分もしないで戻ってきた。


…高松くんを連れて。


「美鈴、何を思いついたんですか?昶まで連れてきて…」


「それは僕も聞きたい。もうすぐで勝てるところだったのに!」


あの高松くんが怒ってる…。


どんな突入の仕方をしたんだろう…。


「ふっふっふっ」


「美鈴ちゃん怖い…」


その笑い方はどうかと思います。


「星南!今から昶とお菓子を買ってきてっす!」


「「はぁあぁぁあ?!」」


あ、ハモった。


じゃなくて!!


「なんで?!」


「そうだよ!お菓子がほしいのも、食べたのも美鈴じゃん!」


「そうっすけど、これを機に星南に街を案内できるっす」


確かに街は見てみたいけど…。


だからといって、街に行く理由が理由だからな〜。






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