memory〜紅い蝶と私の記憶〜
「はぁ…そういうことならまぁいいかな」


「っえ?!いいの?!」


オッケーしちゃうの?!


驚く私に、高松くんはニコッと笑う。


「だって星南にはこの街を好きになってほしいからね!」


「昶がそう言うなら、星南、行ってこい」


「…うん。高松くん、よろしくね?」


こうなったらいっぱい、楽しんできます!


「バイクで行くの?」


「うん。その方が早いからね」


バイクか…。


お兄ちゃんの後ろでしか乗ったことないんだよね。


「…あ、もちろん安全運転だから安心して?」


「クスッ。うん!」


私が不安がってるってわかったのかな?


でも高松くんだから大丈夫って思える。


不思議だよね。










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