memory〜紅い蝶と私の記憶〜
「着いたよ」


ここがお兄ちゃんたち、moonが守っている街…。


みんなすごく楽しそう。


不良もあんまりいないし…。


「酔ったりしてない?大丈夫?」


「大丈夫だよ!お兄ちゃんよりも安全運転でした!」


「せいさんよりもは言い過ぎだよ」


クスクスと笑う高松くんに、私もつられて笑う。


お兄ちゃんは私がバイク乗ったことないってことで、乗ったことのない私でもわかるくらいに安全運転すぎる。


そんなお兄ちゃんよりも、高松くんは安全運転だったのだ。


決して言い過ぎではありません。


「さてと、街の探検でもしますか!」


「街の探検って…っ」


「だって私からしたらそうなんだもん」


「確かにっ!」


2人で笑い合う。


この雰囲気すごく心地いい…。


心地いいのは…お兄ちゃんが心を許してる仲間だから?

それとも…高松くんだから?






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