memory〜紅い蝶と私の記憶〜

お揃いの…?

本屋さんの横にあるお菓子屋で、これでもかってくらいお菓子を購入。


そりゃあもう、いろんな種類のお菓子ばかり。


私の手元には袋が一つ、高松くんの手元には二つの袋。


合計三つの袋を持って、今から美鈴ちゃんの待つ倉庫に帰るところです。


…正直もう少し街を見てみたかったんだけど、これ以上美鈴ちゃんを待たせるのは申し訳ない。


…ん?


「高松くん!ちょっとあそこのお店見てもいい?」


「いいよ〜!ってはやっ!」


帰る途中で見つけた雑貨屋さん。


外から見た感じ、蝶や紅葉、桜や月などが多い。


なぜかわからないけど…すごく惹かれたんだ。


「へぇ〜。こんなところがあったんだ!ここは僕も知らなかったな〜」


「街の端っこにあるもんね。私も周りを見渡してなかったら気づかなかったかも」


うそ。


本当は街をもっと見て回りたかったから、キョロキョロしてたんだけど。


さすがにそれは言えない。


恥ずかしすぎるもんっ。





< 111 / 344 >

この作品をシェア

pagetop