memory〜紅い蝶と私の記憶〜
「はい、到着!星南、酔ってない?大丈夫?」


「大丈夫だよ。高松くんが安全運転してくれたからね」


「それなら良かった!」


「心配しすぎだよ。ほら、早く中に入ろ?」


「うん!」


そういえば、行きの時も同じ心配してたけど…。


そんなに私って酔いそうなイメージなのかな?


…まぁ、最初の頃は慣れなくて少し酔ってたけど。


多分原因はそれだよね。


というか、それしか思いつかないのだけども。


もう大丈夫なのにな〜。


お兄ちゃん曰く、私の大丈夫は信用ならないらしいですから。


ふぅ…っとため息をつき、先に中に入った高松くんを追いかける。


「あ!星南さん、おかえりなさい!」


「ただいま。…なんか騒がしいけど何かあったの?」


すごい…叫び声が聞こえるんですが。


しかも幹部室から。






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