memory〜紅い蝶と私の記憶〜
あとはズボンがあれば…。


あれ?これ私の短パンだ。


あ!このニーハイも私のだ!


…どうしてこれがここにあるのかわからないけど、今はありがたい!


これに着替えて、置いていたスニーカーに履き替えたら準備完了!


ゆっくりドアノブを回し、周りを確認する。


…よし、誰もいない。


さすがにここまでは誰も上がってこないか。


死角になるところに移動し、みんなのケンカをこっそりと見る。


みんなすごい…。


素人の私でもわかるくらい、みんなは強い。


面子の子たちもだけど、だけどやっぱりお兄ちゃん率いる幹部のみんなは…それ以上だ。


お兄ちゃんは少し荒っぽいけど、だけど隙はなく、急所を確実に突いている。


幸助先輩は…無駄が一つもない。


キレイな戦い方をしてる。


…たまに背中に黒いものが見えるのは気のせいと思いたい。








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