memory〜紅い蝶と私の記憶〜
っ…いやっ!!


「星南!しゃがんで!!」


え?!


とりあえずしゃがんでみたけど…?!


「なっ!お前っ!!ヴッ…!」


…何も…聞こえなくなった?


「星南、もう大丈夫だよ」


「たかまつ…くん?」


閉じていた目を開けると、穏やかに、優しく笑う高松くんがいた。


その後ろには、敵さんが倒れていました。


「おーい!大丈夫かー?!」


「大丈夫です!星南も無事です!」


「それならいいが…お前、本当にやることが大胆すぎるぞ?!心臓止まるかと思ったぞ?!」


はぁ…というため息をつくお兄ちゃん。


だけどその顔はどこか安心したような、ほっとした顔をしている。


「すみません。無我夢中だったので…」


「今回は許すが、次は許さねぇからな」


「はい!!」


は〜よかった。


安心した顔はしてたけど、怒ってる事実にはやっぱり変わらないから。


お兄ちゃんだから大丈夫とは思ってたけど、やっぱり心配だった。


まぁ、心配無用だったんだけどね。







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