memory〜紅い蝶と私の記憶〜
第七章

街中デート

ながーい授業も終わり、今から昶と街へ行きます。


忘れ物がないようにカバンに詰めて…。


あ、財布持ってきたよね?


朝にも確認したけど不安だ。


すーぐ忘れ物しちゃうから。


「星南!準備できた?」


「うん!忘れ物もなかったよ!」


「忘れ物?…ふふっ、それはよかった」


昶って本当に綺麗に笑うなぁ…。


男の子にしとくのはもったいないくらいだもん。


「せーな、行くよ?」


「あ!う、うん!」


一緒に教室を出て、靴を履き替えて学校を出る。


「あれ?今日はバイクじゃないの?」


いつもバイクを置いているところとは逆方向…。


この道って駅に向かう道だよね?


いつもはバイクなのに…。









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