memory〜紅い蝶と私の記憶〜
「まずは服屋さんね!星南はどっちかっていうと大人しめの方が好きって星希さんから聞いたから、何ヶ所かピックアップしたんだ!」


「そうなの?!ごめんね、私何もしてないや…」


街について調べることすらしておりません…。


「僕がやりたかっただけだから気にしないで?」


神っ!!


「…あ、ついたよ!ここは虎狼-コロウ-。名前は厳ついけど、中身はすごく可愛いものが置いてあるんだよ」


へぇ〜虎と狼なんだ。


名前からしてヒョウ柄とかありそう…。


なんて思ってたけど、中に入ると予想と全然違いました!


昶の言う通り可愛いものばかり!


しかも私好み…。


「あら、昶ちゃんじゃな〜い!」


「美緒さん。お久しぶりです!…というか、そのちゃん付けやめてもらえませんか?」


「それは嫌よ?昶ちゃんは昶ちゃんだもん!」


…えーっと、このとてつもなく美人な方は誰でしょうか。


この店の人っていうのは、首に掛けている名札でわかったんだけど。


スラッとしてて、手も足も長くてすごく細い。


細いのに出てるところは出てるなんて!


チラッと自分の体を見る。


うぅ…なんて不公平なんだっ。










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