memory〜紅い蝶と私の記憶〜

甘〜い好物と拒絶

そのお店は街の路地裏にあり、すっごくオシャレなカフェでした。


「うっわぁぁ!美味しそう!」


「ふふっ、喜んでもらえて良かった。星希さんにね、星南が甘いもの好きって聞いたんだ」


お兄ちゃんから?


いつの間にそんな会話してたんだろ?


でも…私のために連れてきてくれたことがすごく嬉しい。


「さっ、早く注文しよ!」


「うん!」


どれにしよ…。


全部美味しそうっ!!


「昶は決まった?」


「ん。僕はショートケーキとカフェオレ!」


決めるの早いっ。


苺タルトか…モンブランか…。


うぅ…っ。


…よし。


「決まった!苺タルトにする!で、アイスミルクティー!」


「じゃあ、注文するね」


昶が注文してくれている間にお店の中をキョロキョロ…。


まさか路地裏にこんなオシャレなお店があるとは。


昶はどこで知ったんだろ?










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