memory〜紅い蝶と私の記憶〜
うわー、今更ながらに怖くなってきたっ。


でもでもっ、お兄ちゃんたちの憧れの人たちだから大丈夫!…なはず!


…不安だ。


絶対やらかすやつだ。


これフラグ立ってたりしない?


大丈夫?


私、生きて帰れるかな…。


「…不安なら僕と一緒に行く?」


「え?」


「本来なら下っ端が車で迎えにきてくれるんだけど、下っ端より僕の方が気が楽かなって」


無意識で言ったのか、自分の言った言葉に気づいたのか、なぜか慌て出した昶。


すっごく必死に手と頭を横に振ってるよ…。


「いや、そのっ、僕との方が不安なこととか話しやすいかなって!!」


その必死な姿に。


「ふふっ」


可愛い。


なんて思っちゃったのは秘密。












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