memory〜紅い蝶と私の記憶〜
「…わかった。下っ端を校門に待機させとくから、車乗ってきてね?」


「うん、ありがとう」


「ううん。じゃあ、気をつけて来てね」


「昶もね」


昶はうんと1つ頷くと教室を出ていった。


さてと、この教材たちを持って行く前にお兄ちゃんに電話しとこうかな。


メールの方がいいかと思ったけど、電話の方が早いしね。


お兄ちゃんに電話を掛けるとお兄ちゃんはワンコールで出た。


出るのはやっ!


『もしもし?星南か?』


「うん。あのね、今日の会議なんだけど、少し遅れても大丈夫かな?」


『少しなら大丈夫だが…何かあったのか?』


「先生に頼まれ事されちゃって…」


『そうか。それなら仕方ないな。会議は先に始めるが、遠慮せず入ってきていいからな?』


「はーい」


そう返事をして電話を切る。














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