memory〜紅い蝶と私の記憶〜
「お〜ま〜え〜なぁ?!紅蝶はお客さんだぞ?!しかも今日はわざわざ来てもらってんだよ!!その態度はなんだっ!!」


「だって!…星南に抱きつくから」


「だからって威嚇してどうするんだ!バカヤロー!とりあえず紅蝶に謝れ!!」


おお、さすが総長。


渋々といったように紅蝶さんに向き合ったよ。


「…すみません」


「…いえ、こちらこそ身内がすみません」


ふぅ…何とか喧嘩にならずに済んだ。


喧嘩になってたらやばかったと思うんだよね。


だって紅蝶とお兄ちゃんたちだよ?


絶対無傷で済まないと思うもん。


昶の言葉に、みんなが落ち着いて椅子に座り直したのを見て心からほっとしたんだ。













< 203 / 344 >

この作品をシェア

pagetop