memory〜紅い蝶と私の記憶〜
「ずっと…」


「え?」


「星南がいなくなってからずっと探してたんだ。元気そうで良かった」


ニコリと笑ってるけど…本当の笑顔じゃない。


心からの笑顔じゃない。


目が、すごく悲しそうだから。


本当は辛いのに、悲しいのに、それを表に出さず、心配かけないようにしてる。


それは他の人も同じみたいで。


その姿にやっぱり胸が痛む。


「…あの日、買い出しに出かけてから行方不明になって心配したんやぞ」


「そうだよ〜。庵なんて言いすぎたかな?!とか心配してたんだよ〜?」


「もちろん僕たちもだけどね?築路さんなんて何日も寝れなかったんだから!」


双子くんたちの言葉に金髪さんが反発?してる。


言い合ってるけど、すごく楽しそう。


話の中に私の名前もちょこちょこと出てきて、仲が良かったことがわかる。


きっと毎日一緒にいたんだろうな〜。


だって、こんなにもお互いのことをよく知っているんだもん。








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