memory〜紅い蝶と私の記憶〜
「晴天と太陽は中学2年生なんだが、庵は高校3年生。俺と杉山は高校1年生で、星南の同級生なんだ」


栞ちゃん。


あ、栞ちゃんは呼び捨てに対して何も言ってなかったし、呼び捨ては嫌なのかと思ってちゃん付けなんだけど!


栞ちゃんに向かって『な?』って言ってる姿になぜか胸が傷んで。


頭じゃなくて胸が痛むなんて初めてで驚いた。


これはなんでなのかな?


胸が痛いから…病気とか?!


うぅ…それだけは嫌だなっ。


「うん。私は別の学校だったんだけどね?」


「そうなんだ…」


記憶を失う前の、転校する前の私の同級生。


「…そうだ。みんなに聞きたいことがあるんだが、そっちでの星南はどんな感じだったんだ?」


「お兄ちゃん?!そんなこと聞かなくていいって!」


「星南は黙ってて。…ずっと気になっていたんだ。連絡もたまにしかないし、一人暮らしの件だって1人で決めちゃうし」











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