memory〜紅い蝶と私の記憶〜

同盟組めました!

「そうだっ!同盟!」


前の私を知ってるっていうことで、その話に耳を傾けすぎた!


「はっ!忘れてたぜ!」


いや、本題忘れてどうしますの。


我が兄ながら呆れますよ。


「ぜひこのmoonと同盟を組んでほしい!」


「ああ、いいぜ」


「やっぱり無理だよなー…っうえ?!!」


「だから、同盟組んでもいいぜ」


あ、あっさりOK?!


まさかOKされるとは思ってなかったから、みんな唖然としている。


あの幸助先輩だってこの驚きようだ。


「なに?承諾されるとは思わなかったの?」


「は、はい。紅蝶は族に所属する者の憧れです。同盟を組もうとしては断れたと嘆くもの達を見てきましたので」


「そうっす。そんな簡単にOKもらえるとは思ってなかったっす」


なるほど。


同盟を組む以前に、話すら出来ないってわけだ。


だからお兄ちゃん、あんなに喜んでたのね。












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