memory〜紅い蝶と私の記憶〜
「そのせいで面子たちが危険な目に合うこともあったんだ。だから新しい族から古い族まで調べて、危険の有無を判断するようにしているんだ」


ああ…この人は本当に紅蝶が大好きなんだ。


だからメンバーの子たちに危険が及ばないように、総長なりに考えているんだ。


すごい。


メンバーのために、そこまで考えて、動ける人ってなかなかいない。


お兄ちゃんたちも考えていないわけじゃないけど、紅蝶はそれ以上なんだ。


…moonに入っていなかったら、紅蝶に入ってみたかったかも。


って!


なに考えてるのよ!


moonもいいところでしょ?!


文句なんてないじゃん!!!


…でも、こうして対面すると、紅蝶とmoon。


本当にmoonは私の居場所なのか?


…なんて思ってしまったりも。











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