memory〜紅い蝶と私の記憶〜
「…っなによ」


「いや、可愛いな〜って」


「なっ!悪かったわね!子どもみたいで!」


「そうは言ってないよ。さて、どれからやる?」


ん〜どれも楽しそうなんだよなー。


…あっ!


「あれ!あのクマのUFOキャッチャーやりたい!」


ふわっふわのクマのぬいぐるみ。


耳元には可愛いリボンも付いてる。


うん、可愛い。


「やっていい?」


「ん、いいよ」


やった!


財布からお金を取り出し、機会に入れるとチャリンと可愛い音が鳴る。


ボタンを押してクレーンを動かす。


が、元の位置に戻ってきたクレーンは何も掴んでおらず…。


「ガーン」


「声に出てるよ」


うぅ…私ってこういうの苦手なタイプだったんだね…。


「…あのぬいぐるみ、確か星南のカバンにも付いてたよね」


「うん、同じシリーズなの。季節によって変わるみたいで、このリボンが付いてるのは初めて見るんだ…」









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