memory〜紅い蝶と私の記憶〜
「総長!!」


幹部室を出ると、すでに何人かが集まっていた。


全員が集まるのも時間の問題だな。


「星南さんが捕まったって!」


「ああ。俺は今からmoonに行って、状況確認をしてくる。全員が集まったらmoonに来てくれ」


「「「はい!!」」」


よし。


「晴天!太陽!あとは任せたぞ!」


2人が頷くのを確認し、倉庫を出てバイクに跨る。


目指すはmoonの倉庫。






「…失礼します」


「え?…あっ!!紅蝶の!!え、あれ?今日って来る日だっけ?んん?」


…混乱させたか。


何も言わずにきたしな。


それよりもこの反応からすると、まだ星南のことは知らないようだな。


「突然ですまない。総長に会いたいんだが…」


「総長ですね!!少々お待ち下さい!!」


バタバタと階段を駆け上がる少年に、とてつもなく申し訳なくなる。


それから少し経つと、またまたバタバタと慌てる足音が倉庫に響きわたった。









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