memory〜紅い蝶と私の記憶〜
「築路!?」


降りてきたのは星希と副総長の社。


そして、恋敵の高松の3人。


「突然悪いな」


「いや…それはいいが…。てか、なんで特攻服きて…?」


「時間がないから、ここで言うぞ」


「お、おう?」


「星南が敵に捕まった」


「なっ?!」


俺の言葉にざわめく。


予想していなかった言葉に、幹部は固まっている。


「敵は俺たちがずっと敵対してきた族、紫龍会だ」


「せ、星南は無事なのか?!もし何かあれば…っ」


「…気持ちはわかるが落ち着け。総長のお前が動揺すると、まとまるものもまとまらなくなる」


「だがっ!!」


紫龍会が星南を?


確かに星南の周りでは、いろいろと不自然なことばかりが起こっていた。


それに紫龍会の狙いは紅蝶と、そして今はいない紅炎だ。


紫龍会は紅炎=星南と気づいている?


…いや、紅炎と星南は全くの別人と言ってもいい。


何せ紅炎の姿になると性格が変わるんだからな。








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