memory〜紅い蝶と私の記憶〜
ズキンズキンとだんだん頭痛がひどくなってくるっ。


今までの頭痛と違うっっ。


その時、頭の中でパリンと何かが割れる音がした。


割れた隙間から流れ込んでくるのは、今までと同じ記憶たち。


だけど今までと違うのは、はっきり顔がわかること。





…ああ、やっぱりあなたたちだった。


私の大切な人たち…。







双子で瓜二つでよく間違えられては、全く違うのにと怒っていた晴天と太陽。


瓜二つだけど、2人はそこまで似ていなくて。


元気いっぱいで、庵を驚かせるのが大好きなイタズラ好きの晴天。


外よりも部屋で読書をするのが大好きで、たまに私たちのことを小説に書いていた太陽。










< 295 / 344 >

この作品をシェア

pagetop