memory〜紅い蝶と私の記憶〜
チャラ男だし、女たらしだけど、二股などはせず、意外と一途なケンカ好きな庵。


よく街の見回り当番じゃない時に、4人でゲームをしたっけ。


ゲームに強い私と晴天。


そこまで強くはないけど、弱くもない太陽。


すごい頻度で負ける庵。


よく晴天と企んでは、庵を負かせて罰ゲームをしたんだよね。


その時の庵ったら、罰ゲームがかかってるから、本気出す!って言って負けたもんだから、あほ面になってて面白かったんだよね。


記憶を失って、何も覚えていない私に生きる気力をくれたのはお兄ちゃんとお母さん。


2人のことも覚えてなかったけど、一緒に過ごすたびに、ああ、この2人が私の家族だって。


そう思えるようになったんだ。


私のために仲間を紹介してくれて、忙しいのに倉庫に連れて行ってくれたお兄ちゃん。







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