memory〜紅い蝶と私の記憶〜
「せ、星南があの…紅炎っすか?!」


「星希知ってましたかっ?」


「い、いや…知らねぇっ…」


「星南が…?」


うんうん、やっぱり混乱するよな。


だってmoonのみんなと過ごしていた時の私からじゃ想像は出来ないだろうし。


「あ、ちゃんと本物だからな?ほら、紅蝶の幹部の印の紅色のメッシュと、紅鬼の彼女という印のお揃いのピアス」


な?っと髪を後ろに持っていき、ピアスを見せる。


紅蝶を潰そうとしていたなら、メッシュとピアスのことも知ってるよな?


「まぁ、だからあれだ。あんたたちの計画は成功していたってわけ」


一人でぱちぱちと拍手。


…なんか虚しいな。


「え、計画ってどういうことだ?成功?」


あー、お兄ちゃんたちにはまだ言ってなかったんだったな。


言ったら私が紅炎とバレる恐れもあったし、つき君が考慮してくれたんだろう。











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