memory〜紅い蝶と私の記憶〜
第三章

歓迎会をしよう!

「星南ちゃんも姫に決まったことですし、歓迎会やるっす!」


「「歓迎会?」」


突然何を言い出すかと思いきや…歓迎会って。


そこまでしてもらうほど偉くはないよ?


「そうっす!思い出作るっす!」


「思い出…いいかもしれませんね」


「だな!星南にも思い出作ってほしいし!」


…そんなに思い出を連発しなくても。


「あっ、もちろんこのメンツだけっすよ!」


え?このメンツ?


私とお兄ちゃんと幸助先輩、高松くんと美鈴ちゃんの5人?


下にいた人たちとは一緒にやらないのかな?


「あいつらはどうすんだ?」


お兄ちゃんの問いにうんうんと私も頷く。


仲間外れなんて可哀想だよ!


「違う日にしたらいいっす!今はこのメンツで思い出を作りたいっす!」


「んー、そういうことならまぁ…」


え?!いいの?!


高松くんを見ると、いつものことなのか、苦笑いだし。


幸助先輩に至ってはパソコンしてますよ。


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