memory〜紅い蝶と私の記憶〜
「星南ー、置いていくぞー」


「ふふっ。そんなこと言っても置いていくことなんか出来ないですのにね」


「うるせぇっ」


おお、お兄ちゃんが負けてる。


やっぱり幸助先輩強しっ!!


と、早く追いつかないと本当に置いていかれそう!


…まぁ、幸助先輩の言う通り置いていかれることはない…と思うけど。


「お、きたきた。次の電車に乗るって!」


「はーい!」


次の電車まですぐだったみたいで、電車がきたことを知らせる音楽が流れてきた。


電車で8駅ほどいったところにある水族館。


快速だから早いけど。


今の私はこの地元から出たことがないわけで、今日のお出かけはとても楽しみだったんだ。


しかも今日行く水族館は海に面してるらしいし!


海を見るのも楽しみなんだよね♪




< 64 / 344 >

この作品をシェア

pagetop