memory〜紅い蝶と私の記憶〜
「私は事故にあって記憶を失い、家族の元へと帰ってきた。…向こうにもいたはずの友達に何も言えずに」
「そ、それはっ!」
「うん、仕方ないことだよね」
わかってるよ、どうしようもないことだって。
記憶を失っていたのだし、家族の元へと帰るのが当たり前。
だけどね?
「たまに思い出す記憶たちの私はすごく楽しそうなの」
「っ…」
私だけじゃない。
顔も、名前もわからない4人の男の子たち。
顔は思い出せないけど…何となく、本当に何となくだけど、みんな幸せそうだったんだ。
幸せそうで、愛おしい。
そんな想いがすごく伝わってくるほどに、大切にし、大切にされていた。
「急にいなくなった私を、探してくれているんじゃないか。再会した時に何て言えばいいのか。ずっと…考えていた」
記憶がない私を、記憶があった時のように接してくれるか不安だった。
「そ、それはっ!」
「うん、仕方ないことだよね」
わかってるよ、どうしようもないことだって。
記憶を失っていたのだし、家族の元へと帰るのが当たり前。
だけどね?
「たまに思い出す記憶たちの私はすごく楽しそうなの」
「っ…」
私だけじゃない。
顔も、名前もわからない4人の男の子たち。
顔は思い出せないけど…何となく、本当に何となくだけど、みんな幸せそうだったんだ。
幸せそうで、愛おしい。
そんな想いがすごく伝わってくるほどに、大切にし、大切にされていた。
「急にいなくなった私を、探してくれているんじゃないか。再会した時に何て言えばいいのか。ずっと…考えていた」
記憶がない私を、記憶があった時のように接してくれるか不安だった。