memory〜紅い蝶と私の記憶〜
「あっ!別に今の生活が不安ってわけじゃないんだよ?!」


すごく幸せだと思えるから。


だけど、やっぱり頭にチラつくのは記憶の男の子たち。


気になるのは…私が幸せそうだったから?


それとも…他に理由がある?


「わかってるよ。星南の笑顔は本物だもん」


高松くんの言葉に何回救われただろう。


辛いとき、悲しいとき。


いつも高松くんがいてくれた。


「ありがとう」


本当に、本当にありがとう。






「星南ー!!!」


「っ?!お兄ちゃん?!それにみんなも!!」


お兄ちゃんを先頭に、幸助先輩と美鈴ちゃんが。


私が言うのもあれだけど、ここ一応保健室だからね?


もっと静かにしようね?


「星南っ、大丈夫か?」


「え?」


「昶から連絡がきたんです。星南の様子がおかしいと」


い、いつの間にそんな連絡をっ!!


全然気づかなかったよ?!






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