los episodios de suyos
『あの……ローサって今、新人募集してますか?』

『何だ、急にかしこまったな。今更だから普通に話せ。』

『は、はい!えっと、その……オレ、あんたの下で働きたいんだけど。そう言ったら、ファミリーに入れてくれるか?』



 彼はゆっくりと微笑する。その大きな手が、再びオレの銀髪を撫でてきた。



『さっきの走りを見た瞬間からスカウトしようとしてた、って言ったらどうする?』



 信じられない一言だった。オレは、この人に認められたんだ。そう思ったら、不覚にも泣きそうになった。



『う……嬉しいです、ボス!!』



 ――オレが妻子ある身だと言ったら、『そんな奴が本当にウチに来て良いのか?』と問い直された。よく考えてみたら、確かにそうかもしれない。でも、この人についていかないと後悔すると、オレの本能が告げたのだ。これに逆らうのは得策ではないような気がする。

 自分は一生ボスについていくつもりだと伝えた所、『私が奥さん達に恨まれるかもな』という言葉と微笑。その時計算されたように、セリアから携帯に電話がかかってきた。
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