人事部の女神さまの憂い

「うーん、おっきな会社のこととか、人事のことはよくわかんないんだけどさ。俺自身は自分の仕事すればするほど、どんどんその先にチャレンジしたくなってるけどね。ゆりちゃんの仕事もさ、さっきの制度の話とか、広がってるんじゃないの。まだまだ手を伸ばせること、今の仕事でもいっぱいあるんじゃない?」

これまでは香織さんという目標があって、それに向かってがむしゃらに仕事をしてきたけど、最近はただ香織さんの後を追っているだけじゃだめだ、という不安がおっきくなってきていたのだ。

だけど、柏木さんに話せて良かった。

自分なりの方向性をみつけることが、できそうだ。

まっすぐな言葉をくれる人だな、と胸があったかくなったけど、、、

もう1つの出来事を思い出してしまった。


< 107 / 471 >

この作品をシェア

pagetop