人事部の女神さまの憂い

「そういうわけじゃないんですけど、もうすぐ終わります」

そういいながらPCを閉じようとすると

「じゃあ、飲みいこうよー!」

陽気に誘われた。なんだかご機嫌だ。

今日は正直、昨日のこともあり帰って寝たい気分だったけど、モヤモヤしたまま1人でいるよりかはいいかもしれない。

「了解です。香織さん、もう上がれるんですか?」

「そうそう。ちょっと大輔のワガママに付きあわされてただけだから。あいつ、今日多分このまま帰ってきそうにもないし、ゆっくり飲もうよ」

きっと何かまた新しいアイデアでも浮かんだのだろう。


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