人事部の女神さまの憂い
「そうかなー。大輔が仕事好きなのもわかってるし、仕事楽しそうにしてる大輔が好きだし。ずっと一緒だし、だいたい大輔の考えてることもわかるだけかな」
ちょっと考えながらも答えてくれる香織さん。
「お互い信頼してる感じして、なんかやっぱりうらやましいです」
「うふふ。そう言われるとなんか嬉しいかも」
そういって、本当にうれしそうに頬をゆるめる香織さんはとってもかわいい。
こんなかわいくて中身も素敵だから、たとえ昔はヤリチンだったとしても更生させられるんだろうな、と思うと、朝から感じていた「やっちゃった感」が大きくなってきて思わず机に突っ伏してしまった。
それを見て
「どうした?1杯で酔わないでしょー」
そういいながら肩をゆすっていた香織さんが、あれ?と声を上げた。